ソルジャーストライク
FF7
セフィロス(以下セフ):♂(cv森川智之)
クラウド(以下クラ):♂(cv櫻井孝宏)
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- セフ「ワタシの道を塞ぐというのか?クラウド」
- クラ「たしかに俺は、あんたに憧れた...しかし、俺はあんたじゃない!」
- セフ「いいだろう。止められるものならな」
- クラ『俺は、ソルジャーに憧れていた。俺にとってソルジャーとは、
- 夢であり、近くて、遠い存在だった。』
- セフ「君、名前は?」
- クラ「クラウドです。」
- セフ「クラウドか...君がザックスの代わりの守役か」
- クラ「もりやく?自分は、子守りと言われる様な歳では...」
- セフ「君ではない。俺のだ。」
- クラ「自分は、志願してきました。」
- セフ「ハッハッハ!君も酔狂だな。ザックスには会ったか?」
- クラ「はい。」
- セフ「あいつは気さくな奴だからな。俺の愚痴もこぼしていただろう?」
- クラ「はい。あっ...いえ。その...」
- セフ「構わないさ。あいつは俺にもズバスバ言っていたからな。」
- クラ「でも、自分は...。」
- セフ「そう固くなるな。固くいられると俺の肩までこる。」
- クラ「...はい。」
- セフ「クラウド。」
- クラ「は、はい!」
- セフ「よろしく頼む。」
- クラ「はいっ!」
- セフ『セフィロスはどのソルジャーからも憧れの的。最強のソルジャー。
- 生まれた意味も知らず、ただ与えられた任務をこなす。
- まるで、機械人形の様に。』
- クラ「セフィロスー?セフィロスー?!...あっ!」
- セフ「...ん?(眠りから目覚める)」
- クラ「こんなトコロにいた!まったく、
- サボったのを探すコチラの身にもなってくれよ!」
- セフ「...ああ、クラウドか。すまないな。」
- クラ「あんた、反省してないだろ。」
- セフ「んんー。訓練なんて、俺が居なくてもいいだろ?」
- クラ「本日は社長が視察に来られる、って話しておいただろう?
- 示しがつかない。」
- セフ「そうか。そんなことも言っていたな。」
- クラ「はぁ。本当にこんなのが憧れだなんて...」
- セフ「さて、顔だけだしておくか。」
- クラ『セフィロスは、最強の名の通り強かった。
- 最強の名ゆえに孤独だった。』
- セフ「最近良く夢を見るんだ。」
- クラ「それが遅刻の言い訳か?」
- セフ「言い訳はしない。だが、どこか懐かしい感じがするんだ。
- ...クラウド。」
- クラ「なんだ?」
- セフ「ひとつ、頼みを聞いてくれるか?」
- クラ「俺にできることなら」
- セフ「...俺を抱いてくれ。」
- クラ「............はぁ?!俺にそんな趣味はない!
- いくらセフィロスといえども...」
- セフ「いや、違う。そんな意味で言ったのではない!勘違いをするな。」
- クラ「唐突すぎる。訳を言え。」
- セフ「その......母に抱きしめてもらうとはどういうのなのかと...」
- クラ「はは?」
- セフ「こっちへきて、抱きしめてくれないか?」
- クラ「......仕方がない。」
- セフ「...............かたいな。」
- クラ「悪かったな!」
- セフ「これではない感だな」
- クラ「仕方ないだろ。」
- セフ「だが、あたたかい。」
- クラ「......満足したか?」
- セフ「変な気になるなよ?」
- クラ「なるわけ無いだろう!」
- セフ「ありがとうクラウド。」
- クラ「いや、俺は別に。」
- セフ「俺は、母を覚えていないんだ。
- しかし、最近夢で誰かに呼ばれている気がするんだ。
- 懐かしいような、あたたかいような。
- それが母なのかもしれないと...」
- クラ「なるほどな。それじゃあセフィロス。ひとつ言っておく。」
- セフ「なんだ?」
- クラ「鍛えている筋肉質の男の体を代わりに求めるのは
- やめたほうがいい。」
- セフ「ハッハッハ!そうだな。」
- クラ『セフィロスの異変はこの頃からかもしれない。
- ジェノバの意味を知っていれば......』
- セフ「クラウド。君は俺から卒業だ。君に任務が与えられるだろう。」
- クラ「ようやくセフィロスから開放されるのか。」
- セフ「たしか、ザックスも同じように言っていたな。
- お前にはいい素質があると思う」
- クラ「セフィロスにお墨付きをもらえば、
- ソルジャーも夢じゃないな(笑)」
- セフ「...そうだな。期待しているよ。」
- クラ『ソルジャーになる資格なんて知らずに。俺は舞い上がっていた。
- そして...俺は、セフィロスに裏切られた。
- いや、夢を見過ぎていたんだ。』
- セフ「ワタシはお前ならここまで辿り着くと思っていた。」
- クラ「セフィロス!なぜ、こんなことになった!?」
- セフ「なぜ、ワタシがお前を選んだと思う?
- ザックスではなく、クラウド。お前を。」
- クラ「選んだ...だと?」
- セフ「お前にはザックスにないものがある。」
- クラ「ザックスにはないもの?」
- セフ「ああ、(耳元で囁くように)お前は臆病だからだ。」
- クラ「セフィロスーーーー!!!!」
終