惚れたはれたは誰次第?
らんま1/2
早乙女らんま(以下らんま):♀(cv林原めぐみ)
早乙女玄馬(以下玄馬):♂(cv緒方賢一)
天道あかね(以下あかね):♀(cv日高のり子)
天道早雲(以下早雲):♂(cv大林隆介)
天道なびき(以下なびき):♀(cv高山みなみ)
天道かすみ(以下かすみ):♀(cv井上喜久子)
九能帯刀(以下九能):♂(cv鈴置洋孝)
猿渡サスケ(サスケ):♂(cv千葉繁)
八宝斎:♂(cv永井一郎)推奨兼役(早雲)
五寸釘光(以下五寸釘):♂(cv二又一成)推奨兼役(サスケ)
久遠寺右京(以下右京):♀(cv鶴ひろみ)推奨兼役(あかね)
シャンプー(以下シャン):♀(cv佐久間レイ)推奨兼役(かすみ)
響良牙(以下良牙):♂(cv山寺宏一)推奨兼役(九能)
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
- ー九能家ー
- サスケ「帯刀さまぁ!た~てわき様ぁ~!」
- 九能 「(竹刀のす振り)ふんっ!ふんっ!......どうしたサスケ?ん?
- おお、気が利くではないか。」
- サスケ「あ、その瓶は蔵を整理していたら出てきまして、
- 何やら怪しげなものの様子......帯刀様?!」
- 九能 「んくんくんく。ぷはぁ!なかなか変わった味の水だな?サスケ.........」
- ー天道家ー
- らんま「なんだよ。またお前かよ。」
- あかね「らんま!?ちゃんときいてあげなさいよ!」
- サスケ「お助けくだされ。あのような帯刀様を止められぬものなど、
- らんま殿しか思いつきませぬ。」
- らんま「そう言われてもなぁ...」
- なびき「ところで、その肝心の九能ちゃんはどうしているのよ?」
- サスケ「はっ。拙者、ここに駆け込むのに精一杯で......」
- あかね「あの九能先輩ですものね・・・」
- らんま「まったく。俺にどうしろっつーんだよ。」
- なびき「まぁ、九能ちゃんのことだから、そのうちここにくるわね。」
- 早雲 「う~ん。...これを一気に飲みほし、一番はじめに見た生物に
- 惚れます。なんて典型的な惚れ薬なんだろうねぇ?」
- なびき「ねぇ、それって、もしかしておじいちゃんが作ったやつじゃない?」
- あかね「またぁ?」
- 早雲 「......あ!本当だ。確かにこれはお師匠様のマーク.........」
- 玄馬 「またくだらんものをつくりおって。あの妖怪め」
- 八宝斎「誰が妖怪じゃ?」
- 玄馬 「あ!お師匠様!いらしたのね。」
- なびき「おじいちゃ~ん。ちょっと来て。いいものあげる♪」
- 八宝斎「おう?なんじゃ?」
- あかね「なびきお姉ちゃんがまたなんか企んでるわね・・・きっと・・・。」
- 五寸釘「九能先輩、ここですよ。」
- 九能 「ゼェ、ハァ。たのもぉぉ!ここに、僕の愛しのサスケがいるはずだ!」
- サスケ「たっ?!帯刀様ぁ!!」
- あかね「九能先輩!?」
- 九能 「おお、愛しのサスケよ!探したぞ!」
- らんま「うげ。九能。」
- 九能 「おさげの女、天道あかね......すまない。
- 僕は真実の愛に目覚めたのだ!サスケぇ!!!!」
- 五寸釘「あのっ。あかねさ、ぐえっ。(シャンプーに踏まれる)」
- シャン「ニーハオ!らんま!美味しいお茶、中国からとりよせたネ。」
- 九能 「おお!サスケを探し回って喉が渇いていたのだ!いただこう!」
- あかね「何しに来たのよシャンプー!」
- シャン「あ!こら、なにするか!あかねには関係ないネ!
- それはらんまに飲ませようと持ってきた惚れ薬!!」
- 五寸釘「惚れ薬?!」
- 九能 「ごくごくごくん。ふぅ。なかなかに変わった味だな。」
- あかね「あの・・・九能先輩?」
- 早雲 「九能君?大丈夫かね?」
- 九能 「ん?............僕はなぜ、今までこの方の魅力に
- 気がつかなかったのた.........天道あかね・・・のお父さん!」
- 早雲 「あら?あらぁ?」
- あかね「お・・・・お父さん?!」
- らんま「おい、シャンプー.........」
- あかね「ちょっと!シャンプー!!これどうしてくれるのよ!」
- シャン「アイヤー。全部飲まれてしまった。
- わざわざ中国から取り寄せたのに。」
- 良牙 「おい、シャンプー。そのお茶はもうないのか?」
- あかね「あら、良牙君。いらっしゃい」
- シャン「良牙、お前居たのか。」
- 良牙 「最初っからいたぞ!(小声で)豚だったがな」
- 五寸釘「あの、僕にもできればいただきた......」
- シャン「(五寸釘にかぶせ気味に)残念ながら、あれだけネ」
- 良牙 「くそう!俺だって、あかねさんに......」
- 五寸釘「僕だってあかねさんに......」
- あかね「え?わたしが何?」
- 良牙 「い・・・いえ。」
- 五寸釘「なにも。」
- なびき「惚れ薬ならあるわよ!」
- 良牙 「なんだと!」
- なびき「はい、これ飲んで?」
- 良牙 「お、おう。」
- らんま「おい、良牙!まてっ!」
- 良牙 「ごくごくごくん。」
- なびき「はい、こっち向く。」
- 良牙 「ん?..................乱馬のオヤジさん............」
- シャン「あいやー。なんと恐ろしい組み合わせか。」
- あかね「なびきお姉ちゃん?何したの?」
- 玄馬 「え?わし?」
- らんま「おい、落ち着け良牙......」
- 良牙 「素敵だ。玄馬さん!」
- 玄馬 「いやん。わし、照れちゃう」
- らんま「照れんな!気持ちわりぃ」
- あかね「え?良牙君???」
- かすみ「ただいまぁ。」
- 早雲 「お、お帰りかすみ。」
- あかね「お帰りかすみおねえちゃん」
- 九能 「お帰り娘よ!僕が新しいパパだ!」
- 早雲 「あらぁ?こっちが受けになっちゃうの?」
- 五寸釘「九能先輩があかねさんのお父さんに.........」
- あかね「や~め~て~。九能先輩の娘になった覚えはないわよ!」
- 良牙 「乱馬がたとえ息子だろうと、愛のために受けいれる!」
- 玄馬 「いやぁ。わし、こまっちゃう。」
- らんま「はやまんな良牙!」
- かすみ「.........あらあら、みんな元気ねぇ。」
- 八宝斎「かすみちゃん。おやつ~」
- かすみ「はいはい。」
- なびき「ふむ。さすがおじいちゃん即興で作っても効き目抜群ねぇ。」
- シャン「今の、もしかして、惚れ薬か?」
- なびき「そうよ。はーい、九能ちゃん。これ飲んで?」
- サスケ「なびき様?!帯刀様に何を?!」
- 九能 「うむ。娘からのプレゼントとなれば受け取らぬわけにはいくまい!」
- なびき「あんたの娘になる気はないけどね。」
- シャン「その惚れ薬、もうないのか?」
- 五寸釘「あの、僕にも...」
- なびき「(五寸釘にかぶせ気味に)ないわね。はーい。九能ちゃん、
- あんたの愛しい人は誰?」
- 九能 「僕の愛しい人は.........天道なびき。君だ。」
- 早雲 「ふぅ。開放された......ってなびき?何をしているんだい?」
- あかね「本当にそれでいいの?なびきお姉ちゃん?!」
- なびき「何って、欲しいものがあるから、九能ちゃんに
- こころよく買ってもらおうと思って♪」
- らんま「おいなびき、この薬、効力ちゃんと消えるんだろうな?」
- なびき「大丈夫よ。ちゃんと数時間できれると思うから。
- さ、九能ちゃん。デートに行きましょ?」
- 九能 「おお!天道なびき!どこに行きたいのだ?」
- サスケ「あ!お待ちください。帯刀様!」
- あかね「さすがなびきお姉ちゃん・・・・私、心配だから見てくる」
- 五寸釘「あ、行ってしまった。」
- らんま「ってことは、数時間良牙がオヤジに惚れてるってことかぁ?」
- 右京 「なんや?どないしたんらんちゃん?」
- らんま「うっちゃん!」
- 五寸釘「あかねさんが行ってしまったら、僕も帰ろうかなぁ・・・」
- シャン「おまえ、なにしにきたか?」
- 右京 「うちは、ちょっと胡散臭いけど、らんちゃんに
- 飲んで欲しいお茶が手に入ってん!」
- らんま「わりぃ。それどころじゃ...」
- 玄馬 「良牙くん。顔が近い!」
- 良牙 「ああ、なんて素敵なんだ!」
- らんま「良牙。落ち着け!はやまるな!」
- 右京 「これは.........気持ち悪いな。」
- 五寸釘「ですね。」
- 早雲 「男の子に迫られるってすごいダメージくるね。早乙女くん。」
- 玄馬 「そ、そうじゃな。天道くん。」
- 右京 「なぁ、らんちゃん。豚にしてもーたらええんやない?」
- らんま「そうか!その手があったか!流石だぜうっちゃん!」
- 右京 「うち、水用意してくるわ!」
- らんま「わりぃ。さんきゅーうっちゃん!」
- 右京 「とりあえず、良牙押さえとかんとな。」
- シャン「私も手伝うネ!」
- かすみ「お茶が足りなくなっちゃった。あら?これ、もらってもいいかしら?」
- 早雲 「ああ、かすみ。わたしにもお茶.........ってそれは?!」
- かすみ「ゴクゴク......なぁに?」
- らんま「・・・飲んじまった・・・。」
- 右京 「それは、うちが持ってきた惚れ薬の!」
- 五寸釘「それも惚れ薬だったんですか?!」
- シャン「あいやー。誰に惚れたか?」
- 玄馬 「大丈夫か?かすみくん?」
- らんま「.........かすみさん?」
- かすみ「......さて、お夕飯の用意するわね。みんな、片付けお願いね。」
- 早雲 「...............なんともないみたいだね?」
- 右京 「なんや。ガセつかまされたっちゅうことか。」
- シャン「......いや、これ、私が中国から取り寄せたものと同じお茶ネ。」
- 玄馬 「......効き目はばつぐんじゃったな。」
- 五寸釘「もっとないのかなぁ?惚れ薬......」
- らんま「じゃあ、かすみさんは一体誰に惚れたんだ?」
- ー天道家前ー
- 九能 「はっ?!ここはどこだ?僕は何を...?」
- なびき「ありがとう九能ちゃん!送ってくれて。じゃあまた学校で。」
- 九能 「おお、天道なびきか。ではな。」
- あかね「よかった。なんか変な事はなかったわね。」
- サスケ「はて、...これ、本当に帯刀様が主役のお話なのでしょうか?」
- 九能 「サスケ!帰るぞ!」
- サスケ「はっ!」
終