待っているであろう貴方へ
オリジナル台本
どちらかといえば女性的な表現になっています。が
一応どちらとも取れる表現が出来るようにはしています。
14.の「泣く女(男)は嫌いだ!」の部分は異性の性別を選んでください。
(同姓同士で希望の場合はそれでもかまいません。のでやっちゃってください!)
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- 拝啓
- あなたは今どうしていますか?
- あなたが行ってしまった時、不思議と涙が出なかったことは後悔はありません。
- 今生の別れで、私との最後の思い出が笑顔だったことが
- 貴方の救いになっていたならば。
- 貴方が成したこと、なせなかったこと、文にて聞き及んでおります。
- とても立派に勤め上げられ、誇り高く思うとともに、
- やはり、生きてこの地にお戻りいただきたかった。と
- いう想いはぬぐいきれませんでした。
- 貴方が居なくなってしまった余生は、貴方の望み通りに過ごすことが出来ました。
- 子や、孫にも恵まれ、笑顔を絶やすことなく過ごしました。
- 只、貴方の訃報を聞いた日だけは、耐えることは出来ませんでした。
- 貴方が「泣く女(男)は嫌いだ!」と、いう言葉は一生忘れていませんよ。
- 伴侶に選んで下さった方は、それは大切に愛して下さいました。
- 私も、あの方を愛しました。
- けれども、今一度逢いたいと想うのは、貴方なのです。
- 貴方はいつも先に進んでは、私に遅いと待っていて下さいました。
- 今も、もしやと淡い期待を抱きながら...。
- もうすぐ、貴方と同じ所へ逝きます。
- 貴方との共通の思い出、共有することの出来なかった思い出。
- 色々お話したいことが多すぎてでも、まず貴方に伝えたいことは...
- 一番に想ってくれてありがとう。そしてお待たせ。
- 私が愛した残される者への想いと、貴方への懐かしの恋心を胸に、私は逝きます。
- かしこ
終