嵐の日に

スレイヤーズ

リナ・インバース(以下リナ):♀(CV林原めぐみ)

白蛇のナーガ(以下ナーガ):♀(CV川村万梨阿)

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  1. リナ 「とある昼下がり、たまたま泊まった宿屋で、
  2.      あたしとナーガは嵐のため、足止めを食らっていた。」
  3. リナ 「ねぇねぇ、ナーガ!」
  4. ナーガ「なあに?」
  5. リナ 「ナーガって、好き嫌いとかないの?」
  6. ナーガ「別に、ないことはないけれど」
  7. リナ 「へ~やっぱ、ナーガにもあるんだ~」
  8. ナーガ「そうね」
  9. リナ 「・・・・・・・」
  10. ナーガ「・・・・・・・」
  11. リナ 「だあ~~~~~。やっぱりナーガと女子会話とか
  12.      しようとしたあたしが無謀だったわ」
  13. ナーガ「なによ。そんなことしたかったの?」
  14. リナ 「だってよ。3日も嵐で宿屋に閉じ込められてんのよ~。
  15.      なんか食事も量が減ってくるし・・・。」
  16. ナーガ「あなたがばかすか食べるからでしょ?」
  17. リナ 「ナーガだってそんなに変わんないじゃないのよ~」
  18. ナーガ「じゃあ、こんな話はどうかしら?」
  19. リナ 「なになに?」
  20. ナーガ「とある宿屋での話・・・。嵐に閉じ込められ、
  21.      陸の孤島と化していたその場所にいるのは3人・・・。
  22.      もちろん、それを想定しての蓄えなんてすぐに尽きる。
  23.      それを知るのは店主のみ。
  24.      その店主がダガーを持って倒れていた・・・・・・。」
  25. リナ 「それで、それで?」
  26. ナーガ「犯人は・・・・あなたよ!リナ!?」
  27. リナ 「・・・へ?」
  28. ナーガ「倒れた店主。餓えた客といえば、
  29.      あなたに決まってるでしょ?リナ!!」
  30. リナ 「ちょ・・・いくらなんでも、そこいらの宿屋のおっちゃんを
  31.      倒したりしないって(コソコソ声で)」
  32. ナーガ「あら、しないの?いつもみたいに。」
  33. リナ 「いつもって・・・宿屋のおっちゃん倒したことないって・・・」
  34. ナーガ「せっかく名探偵になれると思ったのに。」
  35. リナ 「なにを目指しとるんじゃ。あんたは。
  36.      明らかにナーガのほうが悪の女魔導士ルックなのに・・・」
  37. ナーガ「じゃあ、あなたは何か面白い話でもあるの?」
  38. リナ 「面白い話ね・・・。ん!?」
  39. ナーガ「どうしたの?リナ」
  40. リナ 「ねえ、ナーガ、今の話・・・
  41.      さっき作ったのよね?(おそるおそる)」
  42. ナーガ「そうよ?即興での暇つぶしだけど?」
  43. リナ 「・・・無口な宿屋店主がダガー持ってこっち来るんだけど
  44.      ・・・この後どうなるの?」
  45. ナーガ「え?そんなこと・・・・・」
  46. リナ 「ナーガァ・・・(ちょっと泣きそうな感じで)」
  47. ナーガ「ほ・・ほら、倒すんでしょ?あなたが・・・」
  48. リナ 「そんなこと・・・って・・・え?」
  49. ナーガ「床をめくって・・・どうやら地下があるみたいね。」
  50. リナ 「・・・地下栽培!?」
  51. ナーガ「どおりであんなに食べて食料がなくならないわけね。
  52.      量は減ってるけど。」
  53. リナ 「はぁ・・・ちょっぴしビビちゃったじゃないの。」
  54. ナーガ「あれしきのことでビビッているなんて情けないわね。」
  55. リナ 「そういうナーガはへんな汗かいてるけどね。」
  56. ナーガ「・・・んまあ。そういうこともあるかしらね。」
  57. リナ 「宿屋の謎が解けたところで、あたしたちは、
  58.      結局あと2日間その宿に泊まる羽目になるのだった。」

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