嵐の日に
スレイヤーズ
リナ・インバース(以下リナ):♀(CV林原めぐみ)
白蛇のナーガ(以下ナーガ):♀(CV川村万梨阿)
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- リナ 「とある昼下がり、たまたま泊まった宿屋で、
- あたしとナーガは嵐のため、足止めを食らっていた。」
- リナ 「ねぇねぇ、ナーガ!」
- ナーガ「なあに?」
- リナ 「ナーガって、好き嫌いとかないの?」
- ナーガ「別に、ないことはないけれど」
- リナ 「へ~やっぱ、ナーガにもあるんだ~」
- ナーガ「そうね」
- リナ 「・・・・・・・」
- ナーガ「・・・・・・・」
- リナ 「だあ~~~~~。やっぱりナーガと女子会話とか
- しようとしたあたしが無謀だったわ」
- ナーガ「なによ。そんなことしたかったの?」
- リナ 「だってよ。3日も嵐で宿屋に閉じ込められてんのよ~。
- なんか食事も量が減ってくるし・・・。」
- ナーガ「あなたがばかすか食べるからでしょ?」
- リナ 「ナーガだってそんなに変わんないじゃないのよ~」
- ナーガ「じゃあ、こんな話はどうかしら?」
- リナ 「なになに?」
- ナーガ「とある宿屋での話・・・。嵐に閉じ込められ、
- 陸の孤島と化していたその場所にいるのは3人・・・。
- もちろん、それを想定しての蓄えなんてすぐに尽きる。
- それを知るのは店主のみ。
- その店主がダガーを持って倒れていた・・・・・・。」
- リナ 「それで、それで?」
- ナーガ「犯人は・・・・あなたよ!リナ!?」
- リナ 「・・・へ?」
- ナーガ「倒れた店主。餓えた客といえば、
- あなたに決まってるでしょ?リナ!!」
- リナ 「ちょ・・・いくらなんでも、そこいらの宿屋のおっちゃんを
- 倒したりしないって(コソコソ声で)」
- ナーガ「あら、しないの?いつもみたいに。」
- リナ 「いつもって・・・宿屋のおっちゃん倒したことないって・・・」
- ナーガ「せっかく名探偵になれると思ったのに。」
- リナ 「なにを目指しとるんじゃ。あんたは。
- 明らかにナーガのほうが悪の女魔導士ルックなのに・・・」
- ナーガ「じゃあ、あなたは何か面白い話でもあるの?」
- リナ 「面白い話ね・・・。ん!?」
- ナーガ「どうしたの?リナ」
- リナ 「ねえ、ナーガ、今の話・・・
- さっき作ったのよね?(おそるおそる)」
- ナーガ「そうよ?即興での暇つぶしだけど?」
- リナ 「・・・無口な宿屋店主がダガー持ってこっち来るんだけど
- ・・・この後どうなるの?」
- ナーガ「え?そんなこと・・・・・」
- リナ 「ナーガァ・・・(ちょっと泣きそうな感じで)」
- ナーガ「ほ・・ほら、倒すんでしょ?あなたが・・・」
- リナ 「そんなこと・・・って・・・え?」
- ナーガ「床をめくって・・・どうやら地下があるみたいね。」
- リナ 「・・・地下栽培!?」
- ナーガ「どおりであんなに食べて食料がなくならないわけね。
- 量は減ってるけど。」
- リナ 「はぁ・・・ちょっぴしビビちゃったじゃないの。」
- ナーガ「あれしきのことでビビッているなんて情けないわね。」
- リナ 「そういうナーガはへんな汗かいてるけどね。」
- ナーガ「・・・んまあ。そういうこともあるかしらね。」
- リナ 「宿屋の謎が解けたところで、あたしたちは、
- 結局あと2日間その宿に泊まる羽目になるのだった。」
終