仏の顔も3度まで
らんま1/2
早乙女らんま:♀(cv林原めぐみ)
早乙女玄馬:♂(cv緒方賢一)
天道あかね:♀(cv日高のり子)
天道なびき:♀(cv高山みなみ)
天道かすみ:♀(cv井上喜久子)
天道早雲:♂(cv大林隆介)
九能帯刀:♂(cv鈴置洋孝)推奨兼役(早雲)
五寸釘光:♂(cv二又一成)推奨兼役(玄馬)
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- かすみ「あら?これは.........」
- なびき「お姉ちゃん、今日の晩御飯は何?」
- かすみ「あらなびき。なにか食べたいものはある?」
- なびき「そうねぇ。あ、買い物行くでしょ?
- ついでに買ってきて欲しいモノがあるんだけど。」
- かすみ「わかったわ。あ!お父さん。今日の晩御飯は何がいいかしら?」
- 早雲 「あー。そうねぇ。すっかり寒くなったし、鍋とか、いいかなぁ。」
- なびき「それ、いいわねお父さん。」
- かすみ「わかったわ。」
- 玄馬 「あー喉乾いたわい。かすみくん、すまんがお茶をいただけませんか?」
- かすみ「あ!はい。なびき、お願いしてもいいかしら?」
- なびき「しょうがないわねぇ。お父さんもいる?」
- 早雲 「ああ、頼むよなびき。」
- かすみ「じゃあ、私は買い物に行ってくるわね。あ、お父さん!
- 冷蔵庫の中に期限切れてるヨーグルトあるから食べないでね。
- 帰ってきたら処分するから。」
- 早雲 「はいはい。わかったよー。」
- らんま「おーやーじぃー!てんめぇ!いちいち池に投げ飛ばしやがってぇ!」
- 玄馬 「まだまだ、修行が足らんのォ、らんま!」
- らんま「ったくよ!」
- かすみ「あらあら、らんまくん。私はお買い物に行ってくるから、
- 廊下、拭いておいてくれる?」
- なびき「うわぁ。びしょぬれ。」
- らんま「あ!すいません。かすみさん。」
- かすみ「いってきます。」
- 早雲 「いってらっしやーい。」
- 玄馬 「いってらっしゃい。」
- なびき「頼んだものよろしくねー」
- らんま「いってらっしゃい!」
- なびき「らんまくん。早く拭いておかないと、あかねに怒られるわよ?」
- 早雲 「それに濡れっぱなしじゃないか。風邪をひいてしまうぞらんまくん。」
- らんま「あ、はい。」
- 玄馬 「それにしても、かすみくんはどんなことがあっても穏やかで。
- いい子だね。天道くん」
- 早雲 「そうだねぇ。我が娘ながら出来た子だよ」
- なびき「そういえば、お姉ちゃん怒ったところしばらく見てないわねぇ。」
- らんま「しばらくってことは、怒ったことあるのか?あのかすみさんが?」
- なびき「いやぁねぇ。普通に姉妹げんかくらいするわよ。」
- 早雲 「そんなこと、あったかなぁ?」
- 玄馬 「そう思えば、かすみくんとあかねくんは正反対の性格をしておるなぁ」
- なびき「お母さんが亡くなってからかしらね。
- お姉ちゃんがちょっとしたことで怒らなくなったの。」
- 早雲 「あー......そうね。あれから随分たっちゃうけどね」
- 玄馬 「じゃあ、今はどんなことになると怒るんだろう?」
- なびき「うーん......」
- 早雲 「うーん......まぁ、怒らないに、こしたことはないんじゃない?
- 早乙女くん」
- 玄馬 「まぁ、そりゃそうだ!ははは」
- なびき「少なくとも、自分自身のことだけで怒るとかはないんじゃないかしら?
- お姉ちゃんの性格からいって。」
- 早雲 「そうだね。かすみのことだからねぇ」
- らんま「ほんっとにあかねとは正反対だな。あ、おじさん。
- ヨーグルトもらっていいっすか?」
- 早雲 「ああ、いいよぉ。でも、逆に怒った時がすごそうだよね。
- 普段大人しいだけに...」
- らんま「(ぼそっと)確かに、穏やかなおじさんも妖怪みたいになるし......」
- 早雲 「んん?らんまくん?何か言ったかね?」
- らんま「いいえー!別にぃ。ははは」
- 九能 「天道あかね。どうしても受け取らないというのか...」
- あかね「いりません。お気持ちだけで結構ですから!」
- かすみ「あら?あかねー!」
- あかね「かすみお姉ちゃん!」
- 九能 「これはこれは、天道あかねのお姉さん
- これを天道あかねにと思ったのですが、受け取ってもらえず...」
- かすみ「あらあら、なにかしら?」
- あかね「かすみお姉ちゃん!いいの!九能先輩だと
- ろくなことにならないんだから。」
- 九能 「親戚から送られてきたカニだ!これを天道あかねと食べたかったのだが、
- あいにく本日は別の親戚と夕食を食べねばならん。
- だからこれは、天道あかね!君と君の家族で召し上がってくれ!」
- かすみ「あら?ちょうどお鍋にしようと思っていたの。
- あかね。せっかくだから貰いましょう?」
- あかね「お姉ちゃん!.........(ため息)はぁ。変なものとかは、
- 入っていないですよね?先輩?」
- 五寸釘「安心してください、封は一度もあいてはないみたいですから。」
- あかね「......では、いただきます。ありがとうございます。」
- かすみ「ありがとうございます。今日はカニ鍋ね♪」
- あかね「あ、かすみお姉ちゃん!持つの手伝うね」
- かすみ「ありがとう。あかね」
- 九能 「五寸釘!」
- 五寸釘「はいっ!」
- 九能 「おさめたか?」
- 五寸釘「もちろんです。あかねさんの笑顔、このカメラに......」
- 九能 「よし!かえって引き伸ばすぞ!」
- 五寸釘「えへへ。それよりも、食事会の準備しなくてもいいんですか?
- あ!ちょっと!九能先輩??」
- あかね「ただいまぁ!」
- かすみ「ただいま。」
- 早雲 「おかえりぃ。二人とも一緒だったのかい?」
- あかね「途中でね。九能先輩からカニもらっちゃった。」
- なびき「やったー!今日はカニ鍋ね!」
- らんま「九能からとか......変なもの入ってたりしないだろうな?」
- あかね「大丈夫よ!たぶん!」
- かすみ「あら?ねぇ?このヨーグルト.........」
- 玄馬 「それなら、さっきらんまが...」
- らんま「あ!すいません。使う用がありましたか?」
- かすみ「...............ねぇ。お父さん?」
- 早雲 「んん?どうしたんだい?かすみ?」
- かすみ「私、お父さんにちゃんと言ったわよね?」
- なびき「あ!.........お父さん!ヨーグルト!」
- 早雲 「ヨーグルト.........はっ!」
- かすみ「食べないようにお願いねって言ったのに.........」
- 早雲 「ああ?!すまんすまん。うっかりしていたー!
- らんまくん。大丈夫かい?」
- らんま「あ、はい。俺はなんとも......」
- かすみ「3日も切れてたのよ!なびきも聞いていたでしょ?」
- なびき「う、うん。ごめんなさい。」
- かすみ「らんまくんも!ちゃんと食べるなら日付確認してね!
- お腹壊しちゃったら大変でしょ!めっ!」
- らんま「はい。すいません。」
- なびき「...............怒った。」
- 早雲 「......怒ってたね。」
- らんま「......かすみさんに、怒られた。」
- 玄馬 「.........わしも怒られたいかも」
- あかね「え?え?いったいなんなのよー?」
終