~獏~

モノノ怪

薬売り・・・独特な雰囲気の薬売り(以下 薬):♂ (cv櫻井孝宏)

獏・・・薬売りの声を真似ているアヤカシ(以下 獏):♂ 

※括弧外の部分は状態や情景なのでおまかせします。

1人で出来るように考えた台本ですが、2人でも可能です。

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  1. 何もないところで気がつく薬売り

  2. 薬「・・・おや?ここは?こいつは、引き込まれてしまったかな?」

  3. どこを見渡しても何もない

  4. 薬「ふぅ・・・。こいつは、こまった。モノノ怪の気配はするが、
  5.    こう何もないところで、形が見えないとは。 
  6.    人の世にいでしモノノ怪は、斬らねばならぬ。  
  7.    が、斬るもままならない。」  

  8. 刀を取り出しかまえる

  9. 薬「ひとまず、その、真と理。見極めさせていただく!」
  10. 獏『ひとまず、その、真と理。見極めさせていただく!』

  11. 声が反響してかえってくる

  12. 薬「ほう・・・。変化が。」
  13. 獏『ほう・・・。変化が。』
  14. 薬「誰か。誰かいませんか?」
  15. 獏『誰か。誰かいませんか?』
  16. 薬「こだま・・・か?」
  17. 獏『違うな』
  18. 薬「違うか。話は可能か?」
  19. 獏『違うか。話は可能か?』
  20. 薬「これはまいった。これでは形も真も理も、
  21.    いったいどうしたらよいのやら。
  22.    ・・・!?ん?風が・・・。」

  23. 突風がふく。

  24. 薬「いっっ・・・。血が出ていない。かまいたちか?」
  25. 獏『否。かまいたちにあらず。』
  26. 薬「ならば、何故に。俺を惑わせて、なにをする?」
  27. 獏『惑わせて、なにをする?』
  28. 薬「人の声を借り、なにを狙う?」
  29. 獏『人の声を借り、なにを狙う?』

  30. 急に空気が冷えだす。

  31. 薬「今度は冷気か。コレで俺を追い詰める気か?」
  32. 獏『はっはははははははは(笑)』

  33. 走り出す薬売り。ついてくる笑い声

  34. 獏『はははははははははははは』
  35. 薬「走っても走っても、果てが見えてこない。
  36.    しかし、少しづつだが、道が見える。」  
  37. 獏『ははははははははははは』
  38. 薬「モノは試し。右に壁!」
  39. 獏『右に壁!』

  40. 右側に壁が現れる

  41. 薬「壁が現れた!なるほど。では、左に階段!」
  42. 獏『左に階段!』

  43. 左側に階段が現れる

  44. 薬「やはり、左に階段が!」

  45. 薬「みえた!」
  46. 獏『みえた!』

  47. 薬売り立ち止まりかまえる

  48. 薬「そなたの真!この場は夢にあり!」
  49. 獏『この場は夢にあり!』
  50. 薬「その形!夢のモノノ怪・・・獏か!」
  51. 獏『わが名は漠。それには答えよう』

  52. 刀がカキン!となる

  53. 薬「刀がなった!形見たり!」
  54. 獏『さあ、そろそろか。』
  55. 薬「真が足りないのか?理はなんだ!」
  56. 獏『その夢、いただく!』
  57. 薬「獏の理、悪夢を喰らうもの!」
  58. 獏『悪夢を喰らうもの!』

  59. 刀がなる

  60. 薬「理を得たり!」
  61. 獏『足りぬ!』
  62. 薬「くっ!?刀がぬけない!喰われる!」

  63. しばらくの間

  64. 獏『うむ。なかなかの珍味。』

  65. しばらくの間
  66. 目を覚ます薬売り

  67. 薬「・・・。なにやら、夢をみていたような?・・・ん?
  68.    刀が。震えている?そうか。夢とは。人の世、うつつの境。  
  69.    モノノ怪とすれ違ったか。」 

  70. 刀がなる

  71. 薬「刀が・・・なった。最後の真とみたり。
  72.    人の世であだがなくば斬ることはできぬ。」
  73. 獏『はっはっはっはっは(笑)』
  74. 薬「さてっと。昼寝が過ぎたか。薬を売りに次の地へ行きますか。」

  75. どこかの屋敷

  76. 薬「怪しいものじゃ、ありませんよ。私は、薬売り。
  77.    ちょっと、変わったものもありますがね。」 

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