灰かぶり公爵
ベルサイユのばら(ギャグ)
*完全ギャグです。ファンの方ごめんなさい。
シンデレラ的立ち位置
シンデレラ→オルレアン公(以下 オル公)♂《※関西弁になります》
継母 →デュ・バリー夫人(以下 夫人)♀
義姉 →サンジュスト(以下 サンジュ)♂
魔法使い →マロングラッセ(以下 マロン)♀推奨兼役(オスカル)
馬 →アンドレ♂
王子 →マリーアントワネット(以下 マリー)♀
従者 →オスカル♀
騎士&語り→ジャンヌ♀
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- 語り 「この物語は、ベルサイユのばらとは異なる
- ラ・フランスにてのパロディのため、
- 実際の人物、世界観とは一切関係ございません。」
- オスカル「ベルサイユのばら的シンデレラ。灰かぶり公爵」
- 語り 「むかしむかし、貴族達の覇権争いが絶えない
- ラ・フランスにて、大きなイベントが
- 開かれることとなりました。」
- 夫人 「オルレアン公!オルレアン公!」
- オル公 「なんだ?うるさいな。」
- 夫人 「あなたまだ片付きませんの?」
- オル公 「今やっている。」
- 夫人 「まぁ、なんですの?このホコリは、
- きちんと掃除もしてくださいませね。」
- オル公 「わかってるわ。うるさいババァやの。」
- 夫人 「誰がババァですか!このオッサン公が!?」
- オル公 「誰がオッサン公じゃ!?」
- 夫人 「あなたがご自身で今夜開かれる舞踏会の衣装を探す
- と言ったのでしょう?オロナイン公」
- オル公 「誰がオロナイン公や!効き目もないわ!
- 過去に人に任せて破られたことがあるのでな。
- たしかこの奥にあったはず...」
- サンジュ「まだ探しておられるのですか?オロソカン公?
- 普段からきちんと整理できていれば良いだけのこと
- ですがね。このままではオルスバン公になりますよ?」
- オル公 「サンジュストか!誰が人の名前でうまいこと言えといった!」
- 夫人 「ほら、さっさとしなければ。あの小娘を叩き落とす好機
- ですのに!貴族風情が、舞踏会にも行けませんの?!」
- オル公 「やいやいうるさいババァやのぉ。」
- 夫人 「ババァ、ババァとホントに貴方は。
- 関西のおっさんになってましてよ!」
- サンジュ「時間がもうありませんよ。オチコク公。
- このままではオチコボレ公になってしまいますよ!」
- オル公 「誰が落ちこぼれじゃ!お前ら人の名前で遊びおって。」
- サンジュ「それが台本ですから。」
- オル公 「台本言うな。」
- 夫人 「あなたのなまりもね。」
- オル公 「なまってなどいない!」
- サンジュ「すべてアドリブではありません。台本ですから。」
- オル公 「メタ発言やめい。」
- 語り 「話続きませんからそろそろ進めて下さい。」
- オル公 「すまん。ってこれ、私のせいか?」
- 夫人 「あら?もうこんな時間ですの?」
- サンジュ「そろそろ行きませんと。」
- オル公 「なんだと?!結局私まだ準備できていないではないか!」
- 夫人 「こんなトロイヤン公はほっといて、
- 行きましょう。サンジュスト」
- サンジュ「そうですね夫人。では、お先にノロマン公」
- オル公 「もう原型あらへんやないか!くそっ!急がねば!」
- 語り 「舞踏会の時間が迫り、余計にあせり、
- どんどんホコリと灰にまみれてゆくオジタリアン公」
- オル公 「語り、お前もか!?」
- 語り 「おっさんしかいなくなってしまったので、
- 舞踏会会場へ向かいましょう。」
- オル公 「こら!私を行けるようにせんか!話を飛ばすな!」
- 語り 「しかたありませんねぇ。魔法使い登場!」
- マロン 「はいはーい。魔法乳母。マロンちゃんでーす!」(泥酔状態)
- オル公 「なんやこのババァ酔っとるやないか!」
- マロン 「舞踏会行きたいんだって?そのなりででございますか?」
- オル公 「急いでいるのだ!何とかしてくれ!」
- マロン 「仕方がありませんねぇ。おっとっと。」
- オル公 「ふらついとるやないか!こんなんで大丈夫か?」
- マロン 「大丈夫ですよー!あそーれー!
- バラは♪バラはー♪気高くさーいーーてー♪
- バラは♪バラはー♪うーつくしくー♪ちるー♪」
- オル公 「おお!衣装が変わった!」
- マロン 「アンドレ!アーンードーレー!」
- アンドレ「なんだい?ばーちゃん。うわっ!また酔っ払ってる!」
- マロン 「アンドレ。お前、馬をおやり。」
- アンドレ「馬なの?もっといいところの役が欲しかったんだけど...
- あ!オスカルにまたがられる馬なら...(照れ)」
- マロン 「オスカル様とお言い!全く、何度言ったらわかるんだか。
- 残念だけど、この貴族様だよ。」
- アンドレ「ちぇっ。オッサンか。」
- オル公 「お前までオッサンいうな!遊んでいる暇はないのだ!
- さっさといけ!」
- アンドレ「はいはい。飛ばしますよ!」
- マロン 「あ!魔法はちょっとしたらきれちゃいますからねー!」
- (フェードアウト気味に)
- オル公 「はぁ?ちょっ!ババァ!......おい、馬!...馬!」
- アンドレ「喋らないでください!全力で走っているのですから!
- 舌噛みますよ!」
- オル公 「おお、すまんな。」
- アンドレ「俺が!」
- オル公 「お前かい!私の心配ではなかったのか!」
- アンドレ「で?なんです?」
- オル公 「ん?喋ってもいいのか?」
- アンドレ「聞くだけは聞きますから。中途半端なのも
- 気になるじゃないですか!」
- オル公 「そうだな。あ!そうだ!先ほどババァが言っていた
- ちょっとで魔法がきれるとはどういうことだ?」
- 語り 「ここは舞踏会会場」
- マリー 「つまらないわね。」
- オスカル「マリー妃殿下。もう少しの辛抱ですよ。」
- マリー 「思った以上に人が来たわね。」
- オスカル「お食事が足りないかもしれませんね。」
- マリー 「あら、パンがなければケーキを食べればいいじゃない!」
- オスカル「無理やりねじ込みますね。」
- マリー 「私の名言ですもの!」
- オスカル「マリー妃殿下。そろそろ、ダンスのお相手を...」
- マリー 「はぁ。気が乗らないけれど仕方ないわね。」
- サンジュ「オルレアン公、間に合うでしょうか?」
- 夫人 「さぁ?それよりも、このお食事美味しくてたまりませんわ!」
- サンジュ「やれやれ。」
- アンドレ「(息がきれている)ぜぇ。はぁ。ぜぇ。はぁ。つきました。」
- オル公 「うむ。間に合ったようだな!」
- アンドレ「魔法...ぜぇ。ゼロ...はぁ。きれる...。」
- オル公 「なに?0時にきれるという事か?」
- 語り 「勢い良く首をたてにふるアンドレ馬。
- ちなみに現在は23時45分。」
- オル公 「全く時間ないやないか!くそっ!」
- アンドレ「オスカール!...あ!言うところがここしかなくって。」
- マリー 「まぁ、ダンスパートナーなんて、適当でいいわ。
- どーれーにーしーよーうーかーな♪
- さーくーしゃーさーまーのーいーうーとーおーり♪」
- オスカル「そのような決め方を...」
- マリー 「あの者でいいわ!」
- オル公 「夫人とサンジュストはどこだ?」
- マリー 「あなた、私と踊りなさい!」
- オル公 「は?ワタシか?って!貴方はマリー妃殿下!」
- マリー 「光栄でしょう?さぁ!」
- オル公 「これは...ありがたく。」
- オル公 (ココロの声)「小娘が!向こうから近づいてくるとは好都合」
- オスカル「その前に、マリー妃殿下がきちんと踊れるのか...心配だ。」
- マリー 「えっと、アン、ドゥ、トロワ。アン、ドゥ、トロワ。」
- オル公 「痛っ!お前、足踏んどるやないか!」
- マリー 「あら、ごめんあそばせ!オホホホホホ!」
- オル公 「まともにダンスもできんのか!小娘が!」
- マリー 「新しいものを覚えたばかりですの!
- すぐに上手くなりますわ!」
- 語り 「ゴーン。ゴーンと鐘の音が鳴り響きました。0時です。
- 魔法のきれる時間です。」
- オル公 「あ!ヤバい!すみません。マリー妃殿下。
- わたしはこれにて失礼させていただく。」
- マリー 「え?!せっかく慣れてきたところなのに!」
- アンドレ「おーい!こっちこっちー!」
- オル公 「急がんと!魔法がきれる!あっ!」
- 語り 「急ぐあまり、オルレアンハムの靴が脱げてしまいました。」
- オル公 「誰がハムや!急いでる時にぶっこむな!くそっ!仕方ない。
- 行け!アンドレ!」
- アンドレ「はいはい!」
- オスカル「あ!お待ちください!アンドレ!アンドレーー!
- あ!ぶっこむとこここしかなかったので。」
- マリー 「あら?この靴はあの方の...うっ?!」
- 語り 「数日後。お城で舞踏会での靴の主を、探している
- という話で持ちきりでした。」
- 夫人 「で、貴方は踊っただけで何もしなかったというの?」
- オル公 「時間がなかったのだ!仕方あるまい。」
- 夫人 「ヤクタタズ公ですわね!」
- オル公 「こら!名前一文字もかすっとらんやないか!」
- オスカル「失礼。ここに、舞踏会で靴を片側無くされた方は
- いらっしゃいませんか?」
- サンジュ「来ましたな。ひとまず、私が行きましょう。」
- 夫人 「フラグは立てたようですわね。」
- オル公 「あとは回収だけだな。」
- オスカル「ふむ。あなたには少し大きいようだ。」
- サンジュ「残念です。」
- オル公 「それは、わたしが落としてしまった靴だ!」
- オスカル「貴方が?では、確認のため履いていただけますか?」
- オル公 「よかろう。......どうだ?」
- オスカル「おおー!ぴたりとはまった!マリー妃殿下!
- この者に間違いないかと!」
- マリー 「確かに。あの時、私と踊り、靴を落とされた...。」
- オル公 「マリー妃殿下」
- マリー 「ジャンヌ!」
- ジャンヌ「はい。妃殿下。」
- マリー 「このモノの首を!」
- ジャンヌ「はい。かしこまりまして。」
- オル公 「なに?!ちょっと待て!」
- マリー 「ショケりますわ!」
- オル公 「なんでショケられないかんのだ?!」
- オスカル「この靴が原因でとんでもない異臭騒ぎが起こった!」
- 夫人 「確かに、あの時ひどい匂いで避難いたしましたわ。」
- サンジュ「まさか、オルレアン公の靴の悪臭とは...」
- オル公 「なんだと?!」
- マリー 「私の城が半日以上も消臭にかかったのですわ!
- ショケりますわ!」
- ジャンヌ「お覚悟を。」
- オル公 「え?ちょっ!まっ!ぐはぁぁぁぁぁぁ。」
- マリー 「諸悪の根源は根本から絶たねば!」
- 語り 「こうして、貴族たちの陰謀渦巻くラ・フランスは、
- 今日も平和なのでありました。
- めでたしめでたし。」
- オル公 「ちょっと待て!ぜんっぜんめでたくないわ!
- むしろ、足が臭すぎて処刑ってなんやねんこれ!
- 酷すぎるやろ!
- っていうか、ラ・フランスって洋ナシやないか!!」
- 夫人 「(くい気味に)おだまりっ!」
終