ハロウィン会議
オリジナル台本
ドラキュラ(ナルシスト):♂ 以下ドラ
狼男(ワイルドな親バカ):♂
フランケン(チャラ男)&パパ :♂ 以下フラ
猫娘(おてんば・わがまま):♀
ジャック オ ランタン(生意気ネガティブ):♂♀ 以下ジャ
ゾンビメイド(棒読みで口が悪い)&ママ :♀ 以下ゾン
番人(寝ぼけ気味)&ナレーション :♂♀
迷子の子供(冷静なつっこみ):♂♀ 以下子供
※< >の部分は強調の意味です。
顔文字は感情を判りやすく表現するために付けています。
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
- ナレ「10月31日ハロウィン・・・今宵はおばけ達の祭典。
- そんなおばけ達のちょっとしたお話。ハロウィン会議。
- はじまり、はじまり」
- ゾン「お茶が入りやがりました。クソ野郎共。」
- ドラ「ああ、すまないね。ありがとう。」
- 狼男「おい、お前ちょっと臭うぜ?鼻が曲がっちまう。」
- ゾン「申し訳ありません。防腐剤を変えたところですので。」
- 狼男「ちっ・・・しゃーねーな。」
- フラ「ねえ、ねえ。ゾンビちゃん♪俺とのデート考えてくれたぁ?」
- ゾン「さっさとその手を放しやがらねぇと、
- もういっぺんあの世に飛ばすぞこのクソが。」
- フラ「いやー、ゾンビちゃんのあのツンデレ!萌えるなぁ・・・。」
- 狼男「・・・・・・そうか?」
- 猫娘「ふぁ~あ。どうでもいいけど、まだぁ?」
- ドラ「もうそろそろではないかな?」
- ジャ「レディ~ス&ジェントルメ~ン!!今宵は我らが主役の日だ!!」
- ゾン「只今、<23:30>です。あと少しで終わりやがりますが。」
- ジャ「こほん、では、本日の成果を聞こうか。ドラキュラ!」
- ドラ「では、まず私達ドラキュラは、お菓子というより血を好むからね。
- 最近は便利なもので、献血車を停めていると、
- 向こうからよって来てくれる。
- たしかに、闇にまぎれての絶叫はスパイスなのだが、
- すぐにネットで全世界のお尋ね者のされかねないし。
- まあ、美女以外は人間に返還しているがね。」
- フラ「え?ドラキュラは赤い十字のヤツらなの?」
- ジャ「・・・ネットは恐ろしいな。では次!狼男!!」
- 狼男「おう!俺ぁよ。小さいガキ共はハロウィンにうまいこと紛れて、
- そりゃもう可愛いのなんのって!
- <人間の運動会の我が子を必死で追いかける親心>
- ってやつに納得したね。
- でかくなっちまえば、やれ珍しいだなんだと追いかけられて・・・
- まぁ、俺もたまに動物園にバイト行ったりしてるけどよ。」
- 猫娘「あれ、バイトで出来るんだ・・・。へぇ・・・」
- ジャ「すっかり親ばかだな・・・次はフランケン!」
- フラ「いや~、オレッチわぁ、どーやったってこの見た目じゃん?
- まず第一印象で、怖がられちゃうんだけど。
- この前さぁ、人間のお化け屋敷ってとこに行ったのね?
- あ!もちろんきゃわうぃ~女の子とぉ・・・
- でも、オレッチの本命はゾンビちゃんだから!」
- ゾン「くたばりやがれ。」
- フラ「でさぁ、あれって結構怖いのなぁw
- オレッチちょっとビビちゃったよ~w」
- 狼男「ほんと、頭のネジ取れてから残念なヤツになっちまったな。」
- ドラ「まぁ、彼はもともとこっちの性格だったのかも知れないよ?」
- ジャ「では、次は猫娘!!」
- 猫娘「んん~・・・あたしらは、魔女様のお使いだしぃ。
- まぁ、今日も何人か新人が成果を挙げていたみたいだけどねぇ。
- そういえば、人間たちの思い込みで、
- あたしたちが語尾に<にゃ>とか、<にゃん>とかつけてる
- ってぇ、誤解が広まっているのよね。
- あたしらは普通に会話してるのにさ。」
- ドラ「それをいえば、私とてどこぞの影響で
- <ザマス>を付けるものが増えてきていてな。美しくない。」
- フラ「ああ!オレッチは合コンに行くと<フンガー>ってやって~って、
- 言われるなぁw・・・あ!でも、本命はゾンビちゃんだk」
- ゾン「だまれ」(フランケンにくい気味に)
- ジャ「・・・世知辛い世の中になったな・・・。」
- 子供「ねぇ、せちがらいってなに?」
- ジャ「ん?世知辛いって言うのは・・・なぁ?!」
- 子供「な?」
- ジャ「なんで人間のガキがここにおるんじゃぁぁぁ?!」
- 子供「人間のガキって、自分だって子供じゃん!」
- ジャ「お・・・俺はこう見えても、お前の爺さんより年上だぞ!」
- 子供「じぃちゃんの年しってんの?」
- ジャ「う・・・知らないけど・・・。」
- 子供「まったく、あやふやな情報でいい加減なこと言うの
- やめて欲しいなぁ。いまやすべてを握るのは情報なんだよ?
- 正確さが命なんだよ?」
- ジャ「・・・うう。俺はパソコンなんでづがえ"な"い"も"ん"」。゚(゚´Д`゚)゚
- ドラ「まぁまぁ。もっともではあるが、我らが同胞を
- 泣かせないでくれたまえ。」
- 子供「おじさん、人と話すときは相手の目を見るんだよ?
- えつにひたっているとイケメンだけの男になるよ?」
- ドラ「な?!・・・ずいぶんと難しいことを知っているのだねぇ。(#^ω^)
- 狼男「はっはっは~wそりゃ間違ってねぇな。賢いなーガキ」
- 子供「ちょっと痛いよ!頭ガシガシしないで!
- こんなのでも訴えたら児童虐待だよ!!」
- 狼男「お・・・おう、わりぃ・・・」
- ドラ「ふんっ。野蛮な犬っころには困ったものだな。」
- 狼男「んだとぉ」(# ゚Д゚)
- フラ「まぁまぁ(((ノ´ー`)ノ、子供の前だよぅ!
- ところで君はどこから来たんだ~い?」
- 子供「・・・チャラい。チャラ男ももう時代遅れだよ?」
- フラ「わお!てっきびし~~」
- ゾン「どうぞ。わざわざジュースを探してやるのに
- 手間取りやがりました。」
- 子供「ありがとう。おねぇちゃん、ちょっと化粧厚塗りなんじゃない?
- お母さん良いの使っているから、教えてあげようか?」
- ゾン「それは大きなお世話ですね。私の肌に合うなら教えやがれ。」
- 子供「・・・教えて欲しいの?欲しくないの?」(;・∀・)
- 猫娘「それよりもさぁ、こんな時間までほっつき歩いてていいわけ?
- ガキんちょが」
- 子供「おばさんには関係ないよ。」
- 猫娘「な?!おばさんですってぇ!!!」
- ジャ「こほん!番人!!門の番人は何をしているんだ!!」
- 猫娘「あ、ようやく立ち直った。」
- 番人「ふぁ~~~・・・。あん?ちゃんと仕事していますよぅ。」(´ぅω`)
- ジャ「・・・いや、お前絶対に今、舟こいでいただろ?」
- 番人「なんなんですぅ?会議終わりだすか?」
- 狼男「てめぇ、正直にはけ。寝てただろ?」
- 番人「はぁ?眠ってないっすよ。この耳を見てくださいよ!」
- 猫娘「耳を見てどうすんのよ。ってすでに半目だし。」
- 番人「今、眠気という戦いに全力なのだよ。・・・んで?」
- ドラ「この子だよ、人間の子供が入り込んできたのだ。」
- 番人「・・・いらっしゃいませ?」
- 猫娘「歓迎すんなよ!」(# ゚Д゚)
- ジャ「ここは俺たちおばけの世界だぞ!
- 人間のガキが何で紛れ込んでんだよ!」
- 番人「あ~・・・そうですね。んで?それがどうしたのかの?」
- フラ「これは相当頭ぼけてるねぇ・・・。」
- ゾン「しめてやりましょうか?」
- ジャ「こいつへのお仕置きは後にして・・・おい、ガキ。
- どこから来たかわかってるよな?」
- 子供「どこからって?」
- ドラ「入って来た所がわからなければ、元の場所に戻れないのだよ。
- この門は思い描いていた場所へとつながっている。」
- 子供「どこでもド」
- ジャ「言っちゃだめぇ!!」:(;゙゚'ω゚'):
- 番人「最近の子供は怖いもの知らずですね。少し目が覚めました。」
- 猫娘「寝てんじゃないのよ。」
- 子供「・・・・・・帰ったって、どうせ誰もいないもん。」
- ジャ「誰も・・・居ないか。ジャック オ ランタンには、
- 灯りがともっていない所なんだな。」
- 子供「(子声で)そもそも、かぼちゃ嫌いだし。」
- ジャ「なんだとぉ~~~~~~~~!」
- 猫娘「まぁまぁ、いちいちカボチャくり抜くなんてめんどくさいわよぉ。」
- ジャ「フッ・・・・俺はめんどくさい存在なんだ・・・。」Orz
- ドラ「君は、お家は嫌いなんですか?」
- 子供「・・・・・・嫌い。」
- 猫娘「お父さんとお母さんは?」
- 子供「・・・・・・・・・・・・きらい。」
- フラ「嘘はだめだぜぃ!嘘をつくとおばけになちゃうよぉ~」
- 子供「・・・・・・・・・・・・だって・・・。」
- ゾン「"人の目を見て、話さなければならない。"
- それはさっき、テメェ様がそこのナルシー野郎に
- 言ったことでやがりますよ。」
- ドラ「ゾンビさん。ちょっとグサッときたよ。」
- 狼男「帰らねぇと、心配するぞ?」
- 子供「・・・お父さんも、お母さんも、居なくなっても気がつかないよ。」
- 猫娘「じゃあ、あんたは知ってるの?夜遅く仕事から帰ってきた、
- お父さんとお母さんがまず何しているのか。」
- 子供「え?・・・知らない。」
- 番人「では、確認してみたら?今が絶好のチャンスですよ?」
- ジャ「では、今一度君に問おう。君がここへ紛れ込んだその場を・・・。」
- 子供「・・・家のトイレから・・・」
- ママ「あら?なんだ、そんなところにいたの?
- 部屋で寝ていないから探しちゃったわ。」
- 子供「・・・ママ。」
- パパ「ああ、いたのか。今日も遅くなってごめんよ。
- でもこんな夜中には、ちゃんと寝顔を見せてくれないと、
- 疲れが取れないだろ?」
- 子供「パパ・・・
- うん。おやすみなさい。」
- パパ「おやすみなさい。」
- ママ「おやすみ、愛しいコ」
- ジャ「さてと、番人君。人間を迷いこませないために、
- 君が居るんだよね?」
- 番人「あー・・・。はい。そうですね。」
- 猫娘「これは魔女様にも報告しなくっちゃね。」
- 番人「あ・・・う・・・。」
- フラ「きゃわうぃ~女の子、紹介してくれるなら、
- 許してあげてもいいけどぉ・・・。あ!でも、一番はゾンb」
- ゾン「だが断る」(フランケンにくい気味に)
- 番人「は・・・はい。以後、気をつけれたら気をつけます。」(;・∀・)
- ドラ「"気をつけれたら"っていうところがミソだね。
- まぁ、かまわないけど。」
- 狼男「じゃあま。そろそろお開きにすっか。
- 俺もガキ共の顔を見たくなったぜ。」
- ジャ「では、今年のハロウィン会議。これにて解散!!!
- トリック オア トリート!」
終