おるすばん組

サクラ大戦3

神崎すみれ(以下すみれ):♀(CV富沢美智恵)

桐島カンナ(以下カンナ):♀(CV田中真弓)

李紅蘭(以下紅蘭):♀(CV淵崎ゆりこ)

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  1. すみれ「納得いきませんわ」
  2. 紅蘭 「何や、まだ言うとるんかいな。すみれはん」
  3. カンナ「決まったもんにいつまでもグチグチと、しつけぇなぁ。
  4.      もう行っちまったんだからさぁ」
  5. すみれ「そうですけれども。アイリスは母国ですし、
  6.      まぁいいとしますわ。さくらさんは見聞を広めるためにも
  7.      いいでしょう。ですが、最後の一人は...」
  8. 紅蘭 「みんなでこいこいやって、勝ったもんが行く。
  9.      それで納得して負けたんやから。しゃーないわ。」
  10. カンナ「そんなもん、あたいだって、行けるもんなら
  11.      隊長の助けに行きたいさ、そこを涙をぐっとこらえて
  12.      待ってるんじゃねぇか」
  13. すみれ「まぁ、この破壊コンビが行けば、あちらもご迷惑になる
  14.      かもしれませんけれども、ワタクシは...」
  15. カンナ「んだとぉ?紅蘭と一緒にすんなぃ!」
  16. 紅蘭 「破壊コンビやなんて、心外やわぁ。カンナはんと一緒かいな」
  17. すみれ「ふっ、大道具に大穴を開けるほどの馬鹿力と、
  18.      常に爆発物を作ってる人が、
  19.      どう弁解なさるおつもりですの?」
  20. カンナ「それは...その、まぁ。なんだ。ちょっと勢いづいちまってよ。」
  21. 紅蘭 「うちかて、別に爆発したくてしてるわけやないんやで?
  22.      結果、たまに失敗したりしてまうだけで...」
  23. すみれ「しかし、あの織姫さんの勝ち誇った顔。一生忘れませんわ。」
  24. 紅蘭 「たしかにあの顔は、えげつなかったなぁ」
  25. カンナ「あ、ところでよ、今日の昼飯はどうするんだ?
  26.      帝劇は休みで、みんなそれぞれ出かけちまってるし、
  27.      あたいら三人だぜ?」
  28. 紅蘭 「せやなぁ。当番決めまひょか?すみれはんは...」
  29. すみれ「ふっ...お料理など、おちゃのこさいさいですわ!」
  30. カンナ「じゃあ、すみれでいいんじゃないか?」
  31. すみれ「え?」
  32. 紅蘭 「せやなぁ。うち、料理はちょっと得意やないし。」
  33. すみれ「あの。別にわたくしでなくても...」
  34. カンナ「あたいはいつも勝手に作ったりしてるからさ。
  35.      すみれの手料理ってのも、気になるじゃねぇか」
  36. 紅蘭 「うちも楽しみにしてるわ。
  37.      さて、次の舞台の仕掛けの調節でも...」
  38. カンナ「あたいは大道具を直しに...」
  39. すみれ「ちょっと、お待ちになって(汗)」
  40. カンナ「おい、すみれ。この手はなんだ?」
  41. 紅蘭 「すみれはん?なんや、嫌な予感がするねんけど...」
  42. すみれ「ワタクシたち、仲間ですわよね?」
  43. カンナ「ああ、そうだなぁ。(汗)」
  44. 紅蘭 「それが、どないしはりましたん?(汗)」
  45. すみれ「一蓮托生。もうすぐお昼ですもの。
  46.      三人で作ったほうが早いと思いませんこと?」
  47. カンナ「・・・はぁ。(ため息)わかったよ。しょうがねぇなぁ。」
  48. 紅蘭 「うちには整備が...」
  49. すみれ「よろしいですわよね?紅蘭?!」
  50. カンナ「あきらめろ紅蘭。まぁ、三人で作るか。」
  51. 紅蘭 「...せやね。ほな、材料探さなあかんね。」
  52. カンナ「さて、これだけあったわけだが。」
  53. 紅蘭 「玉ねぎ、人参、芋。牛肉に...」
  54. すみれ「この粉はなんですの?」
  55. 紅蘭 「ああ、それは。この前、加山はんが、
  56.      なんや土産にって置いてったんや。
  57.      いろいろ香辛料が入っとるらしいで」
  58. すみれ「香辛料?...っ!けほっこほっ。すごい匂いですわね。」
  59. カンナ「ああ!海軍の研修でってなんか言ってたな。
  60.      これを混ぜて煮こめば美味しいもんができるらしい」
  61. すみれ「で、では、それを作ってみましょうか。」
  62. 紅蘭 「ほな、ある材料でやってみまひょ!」
  63. カンナ「まずは、野菜の皮むきからだな。どうするんだ?すみれ?」
  64. すみれ「は?!えっ?...えっと、どうとは?」
  65. カンナ「あたいたちはお手伝いだからな。すみれに任せるよ。」
  66. 紅蘭 「うちも頑張るわ!」
  67. すみれ「そ、そうですわね。...分担いたしましょうか。
  68.      ワタクシは、この玉ねぎをやりますわ。」
  69. 紅蘭 「ほな、うちは芋を」
  70. カンナ「じゃあ、あたいは人参だな。」
  71. すみれ「皮を剥くくらい簡単ですわ。この茶色のを...まだありますわね。
  72.      あら?あらら?」
  73. 紅蘭 「確か、芋のメはとるんやったかいな?...ん?ここか。
  74.      ...あっ!ここもや。」
  75. カンナ「二人共大丈夫かなぁ?よし、でき...おいおい!」
  76. すみれ「ねぇ、カンナさん。玉ねぎってこんなに小さかったかしら?」
  77. カンナ「こらこら、なにやってんだ!それは、むきすぎだ!
  78.      古典的なボケをまさかやるとはねぇ。」
  79. 紅蘭 「ふぅ。カンナはん。なんとか出来たで?」
  80. カンナ「うわっ...ちっせぇ。こんなに小さくしちまって
  81.      どうすんだよぉ。」
  82. すみれ「あらあら、まるでカンナさんの中の人みたいですわね。」
  83. カンナ「あ?誰がちっせえってぇ?あたいはいつでも2メートルだ!
  84.      色んな意味で」
  85. 紅蘭 「すんまへん。芋のメはとらなと思ったら、
  86.      どんどん小さくなってもうて。」
  87. カンナ「しょーがねぇなぁ。すみれは、むきすぎちまった玉ねぎを
  88.      拾っとけ。芋は使えそうなとこ使うから、
  89.      紅蘭は、人参の方を切ってくれ。」
  90. すみれ「わ、わかりましたわ」
  91. 紅蘭 「ほいな」
  92. カンナ「芋が細かくなっちまったけど、まぁいいか。」
  93. すみれ「ふっぐぅ。なんですの?目が...目が...」
  94. カンナ「玉ねぎはしみるもんだ。そんなことも知らねぇのか?」
  95. すみれ「なっ!?...知ってましたわ。こんなの、へっちゃらですわ」
  96. 紅蘭 「カンナはん。人参はこのくらいでええんかいな?」
  97. カンナ「これは、また。でけぇなぁ。
  98.      芋と、でかさ合わねぇじゃねぇか。」
  99. 紅蘭 「人参はかたくて、うまいこときられへんかってん。
  100.      かんにんや。」
  101. すみれ「カンナさん!これは、どうしたらいいんですの?
  102.      ワタクシ、涙が。」
  103. カンナ「ああ、全然進んでねぇじゃねぇか!もう、あたいが切るよ。
  104.      鍋用意してくんなぁ」
  105. すみれ「お鍋ですわね。わかりましたわ。」
  106. 紅蘭 「お肉、先に焼くんやろか?」
  107. すみれ「全部ほうり込んでしまえばよろしいのではなくて?」
  108. カンナ「まずは、野菜炒めてからだ。一旦炒めると早く仕上がるし、
  109.      うまみも出るんだ。」
  110. 紅蘭 「ほー。」
  111. すみれ「お肉はどうなさるの?」
  112. カンナ「野菜炒めて、鍋に入れてから、別で肉を少し炒めるんだ。」
  113. すみれ「あとは煮るだけですわね?」
  114. 紅蘭 「粉はいつ使うんや?」
  115. カンナ「味付けだったら、煮立ってからのほうがいいんじゃないか?」
  116. すみれ「なるほど。おいしそうな匂いはしてきましたわ」
  117. 紅蘭 「あー。なんや、食欲そそる匂いやなぁ」
  118. カンナ「どうなることかと思ったけど、こいつはうまそうだなぁ」
  119. すみれ「いよいよ完成ですのね?」
  120. 紅蘭 「ちょうどお昼や」
  121. カンナ「白飯がすすみそうだなぁ」
  122. すみれ「...?」
  123. 紅蘭 「...?」
  124. カンナ「...?」
  125. 紅蘭 「...誰か、お米、炊きはった?」
  126. すみれ「いいえ?ないんですの?」
  127. カンナ「......しまったぁ」
  128. 紅蘭 「ご飯無しってことかいな?」
  129. すみれ「これだけでは...ドロッとしていますし。」
  130. カンナ「はぁ。(ため息。)今から炊くしかないぜ」
  131. 紅蘭 「この状態で待たされんのかいな。お腹と背中がくっつきそうや」
  132. すみれ「仕方ありませんわね。カンナさん。お任せいたしますわ」
  133. カンナ「...なんか、あたいばっかやってないか?」
  134. すみれ「おほほほほ。気のせいですわ。」
  135. 紅蘭 「さて、ご飯も炊けたことやし、いただきまひょか」
  136. すみれ「三人で頑張って作ったんですもの。
  137.      美味しくない訳ありませんわ」
  138. カンナ「んじゃあ、いっただっきまーす!」
  139. すみれ「んん?!...これは...」
  140. 紅蘭 「んぐっ!」
  141. カンナ「かれぇー!」


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