らんまサンタからのプレゼント
らんま1/2
早乙女乱馬(以下らんま):♂(cv山口勝平)
天道あかね(以下あかね):♀(cv日高のり子)
天道早雲(以下早雲):♂(cv大林隆介)
天道なびき(以下なびき):♀(cv高山みなみ)
天道かすみ(以下かすみ):♀(cv井上喜久子)
シャンプー(以下シャン):♀(cv佐久間レイ)推奨兼役(かすみ)
九能小太刀(以下小太刀):♀(cv島津冴子)推奨兼役(あかね)
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- なびき「もしもし?九能ちゃん?ありがとう。これで今年は豪華になるわぁ。
- じゃあ、お土産よろしくね♪」
- かすみ「乱馬く~ん?乱馬く~ん??」
- あかね「乱馬なら、良牙君から果たし状が来たんですって、
- さっき出て行ったわよ?」
- かすみ「あら、そうなの?お父さんのお手伝いして欲しいと思ったのに」
- あかね「そういえば、お父さんは?」
- かすみ「クリスマスツリーを探してもらってるの」
- あかね「クリスマスツリー?懐かしい。いつ以来かな?」
- かすみ「なびきが、お友達から飾りを借りてくるんですって。
- 乱馬君たちも来た事だし、久しぶりに飾ってみようって。」
- あかね「じゃあ、私がお父さん手伝ってくるわ。」
- かすみ「お願いできる?置く場所はもう掃除してあるから」
- あかね「まかせて!クリスマスツリーかぁ・・・ふふふ♪」
- らんま「よっと、けっこうあるな~。」
- なびき「ごめんね~。乱馬君。良牙君待ってたのに」
- らんま「いや、どうせ良牙のやつのことだから、
- 時間通りに来ないとは思ってたしよ。
- クリスマスの飾りとかやった事なかったし」
- なびき「でも、よかったわね~。あの兄妹が居なくて。
- 九能ちゃんは校長に連れまわされて、
- 海外に旅行に行った事は知ってたけど。」
- らんま「ほんと、そうじゃないと、九能家になんて入れるかよ。
- 借りるもん借りたら、さっさと帰ろうぜ。」
- なびき「そうね。」
- 早雲 「はっくしゅん!いやはや、すごいホコリだね。
- たまには片付けないとダメだねぇ。」
- あかね「いらないものとか、捨てちゃえばいいのに。これとか、何に使うの?」
- 早雲 「う~ん・・・。なんだろうねぇ?お父さんも、忘れちゃったよ。
- あはははは。」
- あかね「まったくもう。よいしょっと・・・。
- これでツリー出せるんじゃない?」
- 早雲 「そうねぇ。そろそろ行きますか。」
- なびき「ただいま~。」
- かすみ「おかえりなさい。あら?乱馬君。」
- らんま「ただいま~。」
- あかね「乱馬!良牙君との決闘はどうしたのよ?」
- らんま「ほれ。」
- あかね「わっ!ピーちゃん!どこ行ってたの?寒いのに。」
- らんま「"俺はちゃんと時間に待っていたからな!"
- 良牙が来なかったから俺の不戦勝だ」
- 早雲 「おかえり、二人とも。ツリーは出したから、飾りつけは頼んだよ~。」
- かすみ「私も、今から買い足しに行ってくるわね。」
- らんま「いってらっしゃ~い。さ・て・と」
- なびき「じゃあ、あかね。乱馬君。後は頼んだわよ~」
- あかね「お姉ちゃん、飾りつけやらないの?」
- なびき「私はいいわよ。九能ちゃんと、電話越しだけど、喋ったら疲れたから。
- 一休みするわ。」
- らんま「クリスマス~♪お!サンタの人形だ!」
- あかね「あ、こっちはトナカイね。」
- なびき「さてさて、お茶菓子とか何かあるかしら?」
- 早雲 「なびき~。お父さんのも頼むよ~」
- なびき「はいはい。あ、おいしそうなのが出来てる。
- ちょっとつまんじゃおっと」
- らんま「はっはっは~♪めりーくりすます!」
- あかね「めりーくりすます!」
- 早雲 「あかね?乱馬君?どうしたんだい?」
- なびき「お父さん?あかねと乱馬君がどうかした・・・??」
- らんま「めりーくりすます!さあ、プレゼントだよ。」
- なびき「あ・・・うん。ありがとう・・・。って、
- これ、ツリーの飾り用の綿じゃない。」
- らんま「さあ、トナカイ。よい子にプレゼントを配りに行こう」
- あかね「はい!行きましょう。サンタさん!」
- 早雲 「あ、あかね?乱馬君?洗濯物もって、どこに行くんだい?」
- なびき「サンタにトナカイ・・・ねぇ。」
- らんま「はっはっは~♪めりーくりすます!」
- シャン「らんま~!ちょうどいいところに!乱馬、私とデートするネ!」
- らんま「はい、お嬢さん。めりーくりすます!サンタからのプレゼントだよ!」
- シャン「アイヤー!私にか?・・・こ・・・これは・・・!」
- 早雲 「お恥ずかしい。私のパンツだね。」
- シャン「なんだ、ゴミか。いらないネ」
- 早雲 「ああ、私のパンツがああ。」
- らんま「さあ、次だ!トナカイよ!」
- あかね「はい!」
- なびき「洗濯物を配り歩いているわね。」
- シャン「乱馬?何か変ネ?」
- 小太刀「お~ほっほっほ。それは、我が家に伝わる、
- 呪いのサンタ人形を手にしたからですわ!」
- なびき「呪いのサンタ人形?」
- 小太刀「その昔・・・話が長くなりますのでカットいたしますわ。」
- シャン「それじゃあ、ぜんぜんわからないネ」
- 小太刀「つまり、かくかくしかじか・・・と、いうことですわ。」
- 早雲 「なるほど、つまりは、あかねと乱馬君は呪われて、
- サンタとトナカイになりきっちゃってるってことね!」
- 小太刀「簡単に言うとそうですわ。」
- なびき「それで、手短にあった洗濯物を配ってるのね。」
- 早雲 「どうやったら、その呪いは解けるんだい?」
- 小太刀「さぁ?」
- 早雲 「え?」
- シャン「乱馬はずっとあのままということか?」
- 小太刀「わたくしも、飾りはいつも、新しいのを買っておりましたので、
- 触る機会がなかったのですが、お兄様が間違って
- 出してしまったのですわね。」
- 早雲 「どうしよう?二人がこのままだったら・・・。ねぇ?なびき」
- なびき「なんとかなるでしょ。そのうち」
- らんま「さあ、そこのお嬢さん。めりーくりすます。これをどうぞ」
- 小太刀「あら。わたくしにですの?うれしいですわ、乱馬さま♪」
- 早雲 「あのぉ、それ、私のなんだよねぇ・・・。」
- 小太刀「なんだ。ゴミですの」
- 早雲 「ああ、わたしのあつかい。ひどくない?ねぇ、ひどくない?」
- なびき「お父さんは置いといて、持ってる洗濯物なくなったら
- 何を配る気かしらね?」
- 早雲 「すみません。すみません。それ、私の洗濯物なんです(泣)」
- シャン「乱馬が、あかねとおっさんの洗濯物配ってるというのも、
- 耐えがたいネ」
- 小太刀「そうですわね。あれが乱馬様のものであれば、
- 喜んでいただきに参りますのに。」
- なびき「あ!かすみお姉ちゃん!」
- らんま「めりーくりすます!いい子にはプレゼントだよ」
- かすみ「乱馬君?あら、ありがとうって、これは・・・」
- あかね「めりーくりすます!サンタさん、もうプレゼントがありませんよ」
- らんま「そうか、それは困ったな~。」
- かすみ「あかね、乱馬君・・・。飾りつけはどうしたのかしら?」
- らんま「おやおや、プレゼントが気に入らなかったのかな?」
- あかね「じゃあ、この人形をあげましょうか?」
- かすみ「・・・お願いしたでしょう?飾り付けが出来ていないんじゃ、
- ご馳走は無しね。」
- なびき「あ、二人が何かショック受けたみたいね。人形を落としたわ!」
- あかね「あれ?私何を・・・?」
- らんま「ごめんなさい・・・って、何であやまってんだ俺?」
- シャン「!?正気にもどったみたいネ!」
- 小太刀「あの人形を何とかしなければですわ!」
- 早雲 「ああ!風で回収した洗濯物がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
- なびき「あ・・・お父さん人形踏んじゃった・・・。大丈夫なのかしら?」
- かすみ「お父さんも、なにしてるの?」
- 早雲 「いやぁ。ちょっとね。あははははは」
- あかね「ふぅ。これで完成?」
- らんま「無事に飾りつけできたな。」
- なびき「どうなる事かと思ったけどね。お父さんの洗濯物が。」
- シャン「呪いがなくなってホントよかったネ」
- 小太刀「さあ、乱馬様。これで心置きなく楽しめますわね♪」
- かすみ「は~い。ご馳走が出来ましたよ~」
- 早雲 「じゃあ、皆でパーティーといこうか!」
- らんま「それじゃあ!いくぜ!せ~の!」
- 全員 「メリークリスマース!!」
終